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腰痛と僕

雑記中の雑記。

面白いエロゲをクリアした時に感じるあの虚無感

死ぬほどくだらない駄文なので、顎をかきむしるぐらいしかやることがないぐらい暇な時にでもお読みください。



皆さん、エロゲしてますか?
僕はちょっと前まではそりゃあもう毎月末に新作を必ず一本は買うみたいな勢いでエロゲやってましたが、最近は、特別気になったものだけやるようになりました。

どうしてプレイするエロゲの本数を時に減らしたかというと――いや、減らしたというよりかは自然と減っていったんですが――面白いエロゲをやり終えた後の、あの“虚無感”が嫌だからです。

僕は、小説を読む時とか、ゲームするときとか(まあこの場合、エッチなのに限らず)、主人公に感情移入をして読んでしまうタイプなんです。

それゆえに、彼女(ゲームのヒロインね!)とイチャコラしてる場面では超幸せを感じるし、主人公・その友達・彼女・その他諸々が苦しんだり、悲しんだりする場面ではこっちも苦しくなったり、あるいは悲しくなったりします。

だから、ヒロインと幸せになり、ゲームはクリアとなり、エンドロールが流れ出した時、「あー、良い話だった…面白かった…」という達成感や幸せで満たされるんですが、ふと思ってしまいます。


ゲームはクリアで、お話はここで終わりでも、主人公とヒロイン、仲間たちはこれからも仲良く毎日幸せを感じながら生きていくのだろうなぁって。しかし、僕が見ることが出来るのは、クリアまでに描かれた、彼らが生きている一生のうちの、ほんの一部分のみです。


「ああ、こいつらはこれからも馬鹿やって、仲間たちとワイワイ楽しく過ごすんだな…そんな日が、ずっと続くんだろうな」


でも見ることは許されません。絶対に見ることは出来ないのです。その後の彼らが紡ぐ物語は。


その瞬間、ふわっと、心の奥底…いや、奥底ではないな、あれは前面に。超前の方に。やってきます。そう、その正体は“虚無感”です。人はそれを虚無感と名づけます。



自分が見れるのはここまで。さっきまで主人公だったのに。あいつらと喧嘩したり、仲直りしたり、苦難を共に乗り越えたり、愛を育んだり、絆を深めたり。楽しい日々を過ごしていたのになぁ…


まるでディズニーランドで列に並んで進んでたら、乗り場目前で止められたときのような。
まるで楽しく海外サーバーで遊んでたらキックされたときのような。

いや、ぜんぜん違うな…。何にも形容できない…それが、虚無感。



おかしいと思いませんか?
だって、面白いお話を見て、良い体験をした後、前面に出てくる気持ちは良い物であるのが普通じゃないですか。というか、そうでなくてはいけないはずです。だってさっきまで、素敵なものを見ていたんですから。

しかし襲ってくるのは虚無感です。


そして、その虚無感を埋めようと、さっきまで浸っていたあの素晴らしき世界へ再び足を踏み入れます。俗にいう「二周目」です。

ああ、またみんなと一緒にいれるんだな。


そう思ってスタートのボタンをクリックしますが、ゲームの中のみんなは――さっきまで仲間だったみんなは――自分のことを綺麗さっぱり忘れているのです。

共に乗り越えた苦難は乗り越えていないことに。
育んだ愛はリセット。ゼロに。全部、振り出しへもどる。



忘れられている。自分はみんなのことを知っているのに。
そして、こんなにも愛しているのに。


失ってしまった。大切な時間は、全部消えた。

一緒に屋上で弁当を食べたことも。殴り合いの喧嘩をしたことも。力を合わせて文化祭を大成功させたことも。キスしたことも。愛を誓い合ったことも。



これからもずっと一緒にいようね。って。

ずっとずっとずーっとそばにいてねって、言ってもらったのに。

ずっとずっとずっと、いつまでもそばにいるって、誓ったのに。

消えてしまった。


約束は、果たせなかった――



エロゲをクリアするというのは、大切なものを一度にたくさん失うことだと思います。失ったものを埋めるには、新しい何かを手にするしかありません。忘れられてしまったのなら、思い出してもらえないのなら、自分も忘れるしかありません。

だから、記憶を上書きしようと次のパッケージへと手を出します。まだ見ぬ世界、そこにはどんな幸せが待っているだろう。そしてその新しい世界で幸せを感じ、でも、最後には突き放され。

それを繰り返して。


でも、そうしているうちに思ったんです。

みんなが忘れてしまっても、自分の心の中には、みんなと過ごした日々が残ってるって。これから先の続きがないのなら、それまでを、これからもずっと残していけばいいって。大切にしていけば、感じていけばいいって。



そうすれば、ずっとずっとずーっと、一緒に。
ずっとずっとずっと、いつまでもそばにいれるって。

約束は、果たせる。



眩しく輝く日々を、一瞬を、大切にしまって生きていこうと、そんなことをエッチなゲームからですけど、学んだ良い経験でした。



最後まで読んでくださってありがとうございました。

少しでも幸せだと感じた時間は貴重です。
もし誰かが忘れてしまった思い出も、あなたが心に残しておけば、その思い出は、過ごした時間は、ずっとずっとずっと、輝いていくのです。


以上、徹夜でエロゲクリアして号泣しながらも大切なことに気付かされた涼木でした。
うわ、なんかすげぇ綺麗な感じに〆れた。